発売記念SS


ボス
「……ついにこの日を迎えることなったね、泉ちゃん」
 「感慨深いですね」
ボス「本当に、長い月日だった……。二人でこの日をずっと、夢見てきたよね……」
 「そこはノーコメントでお願いします」
ボス「もう泉ちゃんのイケズ! 素直に言っちゃお☆ 今回めでたく、ボクと泉ちゃんが【主役】のドラマCDが出るんだよ?!」
 「……とりあえず、主役ではないと思います」
ボス「えっ、違うの!?!?」
 「主役は知夏くんたちだと思いますよ?」
ボス「がーん……!! だってだって! ジャケットは!? ボクの顔が目印なのに?!」
 「それはボスが前に出ないと見えないからです」
ボス「ま、まさかそんな……っ、身長の問題だったなんて……(ガクッ)」
知夏「泉さん、全員揃いました。って……ボス。地面に這いつくばってると踏まれますよ」
ボス「うう、知夏ちゃん……もう踏んでる……」
知夏「すみません。つい欲求に勝てなくて」
ボス「うわーん! 知夏ちゃんが笑顔でいじめるー! でもでも、主役おめでとー!」
知夏「……ボス、どうかしたんですか?」
 「実は、今度のドラマCD、自分が主役だと思ってたみたいで」
知夏「ああ……ジャケット写真で目立ってましたからね……」
 「ボスの見せ場、あると思う……?」
知夏「こればっかりは俺にはなんとも……」
 「そうだよね」
春人「知夏ちゃん、みんな用意できてるよ?」
知夏「ああ、悪い。今連れて行く。ほらボス、泣いてないで行きますよ」
ボス「ぐすぐす……行くって、どこに?」
春人「ドラマCDの発売記念に、みんなで写真撮影しようって話をしてたんです」
ボス「また写真撮れるの!? ボクまんなかー!,,,,,,,,,,,,(((( *≧Θ)ノノノ」
春人「わっ! すごい勢いで行っちゃったね」
知夏「……まったくボスは」
 「ボス、写真大好きだから」
春人「ジャケット写真撮る時もノリノリでしたもんね」
知夏「はしゃぎすぎてたけどな」
 「ふふ、あの写真撮影も楽しかったよね。さ、おれたちも行こう」

~ 写真撮影現場・ひな壇へ ~

真冬「遅い」
知夏「悪い。つか、6人で撮るだけなのに、ひな壇必要か……?」
一秋「それなー。あいつがどうしてもひな壇がいいって言い出して」
知夏「ボスか……」
ボス「だってだって! 6人だと真ん中の人がいないんだもん!」
一秋「つっても、ひな壇じゃバランス悪くなるでしょうに」
真冬「どう分けますか? 普通に考えると身長が高い人が後ろになると思いますけど……」
春人「じゃあ、俺は後ろかな?」
 「前3、後ろ3なら、おれも後ろになるね」
真冬「え、泉さんって……あ、ほんとだ……」
 「ごめんね、真冬くん(にっこり)」
ボス「違うよ! 身長順じゃなくて、前は知夏ちゃん、ボク、泉ちゃん! 後ろは春人くん、真冬くん、一秋くん! これでカンペキ☆」
一秋「……何順よ、それ」
真冬「押しやられた感すごいですね」
春人「どうせなら知夏ちゃんの後ろがいいなぁ」
知夏「……っていうか、やっぱり変だろ。横に6人並べるのに」
一秋「まあ、知ってた」
真冬「自分の上司だろ、なんとかしろ」
知夏「ふう……。ボス」
ボス(ギクーン!)
ボス「な、何かな、知夏ちゃん?」
知夏「ボスが真ん中なら、ひな壇なくてもいいんですよね?」
ボス「別に主役っぽいのがいいなんてそんなことは(ごにょごにょ)」
知夏「……それなら、俺がボスを抱えれば、一番目立ちますよ」
ボス「え……?」
知夏「俺がボスと一緒に真ん中に座ります。あとのメンバーは横に並ぶ。それでいいですよね?」
ボス「知夏ちゃん……ボクのために……(うるうる)うう、知夏ちゃんになら主役の座を譲ってもいい……っ」
春人「ふふ、知夏ちゃん以外が主役だなんて、そんなことあるんですか?」
一秋「あーあ、せっかく丸く収まろうとしてたところを……」
真冬「もうなんでもいいんじゃないですか? 全員で写真が撮れれば」
一秋「そうな。ジャケット写真もきちっとしてたわけじゃないし」
真冬「自然体でよかったと思いますけど」
春人「そうだよね。じゃあ、俺は知夏ちゃんのうーしろ!」
一秋「はいはい、抱きつくのは禁止なー?」
真冬「そう言いながら、さりげなく抱き寄せないでください」
知夏「ちょっ、みんなで引っ張るな!」
ボス「ボクまんなかー!!」

 「……結局、こうなるんだよね。みんなで写真撮ろうとすると。カメラさん、気にせずシャッターお願いします(にこ)」

~ Congratulations on the『SecondSecret Bump of Lovers』release!! ~
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