栄華を極め、贅を尽くした華々しい社交界と
階級社会の裏に潜む闇の世界の対比が著しい、19世紀のとある王国。

女王が治めるこの国は、今、更なる発展と繁栄の時を迎えていた。

そんな華やかな歴史を支えながらも、
決して表に出ることはない、古くから受け継がれる王室の裏のしきたり。
それこそが、十二使徒と呼ばれる選ばれし者達だった。

――女王陛下の仰せのままに。


その合言葉と共に、夜は王室の飼い犬として闇に紛れる使徒達。
そんな彼らの普段の顔は、名門公爵家のお坊ちゃま――!?

郊外に広大な土地を構える名門イーストウッド校。
それこそが、使徒達が在籍するボーディングスクールだった。

孤児院での暮らしから一転、
貴族の家に引き取られた少女は、
姉妹校であるウエストウッド校に転入することに。

そこで出逢う貴族のご子息――もとい使徒達と共に、
波瀾万丈、時に命がけの王室流マナーレッスンが始まる。

一人前の淑女の証であるデビュタントを目指すことはできるのか――。