舞台は一地域が大発展を遂げた都市【メトロポリス出雲】。
ここが日本の中心と言わんばかりに成長した街の影に、
ぽつんと佇む寂れた神社がひとつ。

そんな神社で不幸にも命を落としてしまった天涯孤独の少女。
未練なくこの世を彷徨う少女に手を差し伸べたのは、
人の世でひっそりと生活する奇々怪々なる者達。

人と異なる彼らは、過去の出来事を理由に互いに寄り添い、
人間の家族の真似事をして暮らしていると言う。

ひょんなことから始まった神と妖かしと幽霊のおかしな生活。
時は草木も芽吹き始める、春のことだった。