聚一郎役 平川大輔



――収録の感想をお願いします。
シチュエーションCDというと、恋愛模様を描いた作品が多いと思うのですが、
今回は家族をテーマにしたお話です。ですので、恋愛とは少し違う愛情のアプローチになっています。
また、この作品は妖かしや人ではない者たちのお話だったので、
聚一郎をやらせていただくうえで人間とは感覚が違うんじゃないかと考え、悩みました。
台本に書かれているセリフや内容をどのように捉え、ラストに向けてどう構築していくかなど、
自分とのすり合わせですね。無事に収録が終わってホッとしております。

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
つねに両手を開いて、周りのものたちを招き入れてくれるところです。
彼自身も胸の中ではいろんなものを抱えているんですが、
それがあるからこそ、受け入れ態勢ができているんじゃないでしょうか。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

う~ん……特にないですねぇ……(苦笑)スタジオはよく幽霊的なものが出るという噂があって、
霊感の強い方などはそこに「いる」というのがわかるらしいんですが、僕は全然霊感が無くて全くわかりません(笑)
でも怖がりなので、もしもしそういった霊的な体験をしたら、大声で叫びながら逃げちゃうと思います……(苦笑)

――最後にメッセージをお願いします。
この作品のなかに出てくる家族は、本物の家族ではありません。
さみしい気持ちを持った者や、心に傷を持っている者たちが集まって、家族のように寄り添い合って生活しています。
ストーリーそのものを楽しんでいただけることはもちろん、
聴いていただいたみなさんがそれぞれで何か感じたり、考えさせられる作品になっているんじゃないでしょうか。
このあとにつづく物語も、1巻とは違うアプローチで、家族について考える展開が待っていると思います。
ぜひ、この家族の物語を聴いて、いろんなものを感じていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。


大国主役 鳥海浩輔



――収録の感想をお願いします。
収録は順調にさくさくと進んだんじゃないかなと思います。
途中、僕はお腹が空きすぎてお腹が鳴ってしまいました。
スタジオに着く前にドーナツを買っていたので、とても魅力的だったんですが
次の現場での差し入れにするつもりだったので我慢しました(笑)
全体的に家族をテーマにした作品だったので、恋愛ムードは若干におわせるくらいでしたね。
愛にはいろんな形がありますから、今回はもう少し大きな愛がテーマなんじゃないかなと思います。
僕が演じた大国主は、わりと王道なツンデレさんだったんじゃないかな。
口ベタなんでしょうね。口は悪いけど、放っておけない。
このなかでは、お母さんみたいな役どころだったと思います。

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
口が悪いので一見冷たいように感じるかもしれませんが、
実際はすごく優しくて、面倒見のいい神様というのが魅力ですね。
素直じゃない、みたいなところが良いですね。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

霊体験などといったものに全く縁がないんです。
霊の存在も信じていないので、「見た」という人がいると、つい疑ってしまいます(笑)
信じるかどうかは人それぞれですが、金運や恋愛運上昇などのパワーストーンも買わないですねえ。
現実しか見ていない、つまらない男です(笑)

――最後にメッセージをお願いします。
非常に聴いていて気持ちがいいといいますか、ほっこりできて癒されるお話だと思います。
とても聴きやすいお話だと思いますので、ぜひお手に取っていただきたいです。
そして、これから他のキャラクターたちも出てきますので、引き続き応援していただければと思います。


オーマ役 KENN



――収録の感想をお願いします。
「家族」をテーマにした、とても心温まるお話でした。
台本を読む前は、最強最悪の厄災の神ということだったので
ものすごいキャラクターなのかなと思っていたのですが、そんなことはなかったです。
実際は非常に心根の優しい男の子でした。
災いを呼び寄せてしまうので周りから疎外されたり、
その力を制御できない自分に嫌気がさした時期もあったようなので、少し達観しているところもあるかもしれません。
今まで普通になかなかできなかった、人と人との触れ合いを、主人公と出会ったことで感じられたので、
ふとしたことが嬉しかったり楽しかったりしているんだなと思いました。

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
お調子者で、積極的にグイグイ来そうなキャラクターに見えるんですが、実は空気が読めるヤツなんです。
痛みを知っている分、人に優しく出来るんですよねきっと。
優しいせいで色々と背負いすぎて、貧乏クジを引いてしまうタイプです。
第一印象とのギャップが魅力ですかね。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

中学生の時、夏休みかな?
昼寝をしていたらどんどん身体が宙に浮いていく感じがして、フッと下を見たら自分の家の屋根が見えました。
目が覚めたら金縛りになっていて、身体が動かないんです。
当時はすごくリアルで驚いたんですが、大人になった今、思い返してみると
夜更かしなどの不摂生が祟り、生活リズムがおかしくなって金縛りにあい、
幽体離脱をした夢を見ただけなのではないかと思います(笑)

――最後にメッセージをお願いします。
平川さんと鳥海さんに続き、私、KENNは第三弾としてオーマを演じさせて頂きました。
家族の温かさが感じられる、本当に心地いい作品なのでぜひぜひこの世界に触れてみてください。
ほっこりして聴いていただければ幸いです。
妖や幽霊が出てくるけれど、怖くはないですよ(笑)
これからも七怪家族をよろしくお願いいたします。


草薙役 小野友樹



――収録の感想をお願いします。
自分ひとりでのお芝居ということで台本も厚みがあったんですが、終わってみたら あっという間でした。
作中に「栗と鮭の炊き込みご飯」という食べ物が出てくるんですが、栗と鮭の甘じょっぱい感じがいいですね!
思わず唾液が出てしまいます(笑)
あとは2人で文化祭に行くシーンがあるんですが、こういう経験をしてみたかったなぁ、と。憧れますね。
僕の文化祭の思い出といえば、放送部でやっていた「イントロドン」みたいなゲームがあって毎年優勝していました(笑)

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
はじめは取っ付きづらい部分もあるけど、気を許すと素直な感情も見える。
そのギャップに魅力を感じます。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

ちょっと怖い話ですけど大丈夫ですか?(笑)
小学校2~3年生の頃、おばあちゃんの家の2階で従兄弟とかくれんぼをしていたんです。
暗い物置きの中に隠れていたんですが、端の方から中トト○が歩いてきて、壁の方へ消えていきました……。
スピリチュアルパワーの高い人はこの話を信じてくれるんですが普通の人には「何だそれ」で終わってしまいますね(笑)
あと、以前 四谷界隈に住んでいた頃に昼寝をしていたんですが、急に目が覚めたと思ったら金縛りになっていまして。
僕の上を百鬼夜行がものすごいスピードで通りすぎていったことがありました。
四谷怪談の舞台だった場所からも近かったようで、どうやら霊の通り道だったみたいですね。

――最後にメッセージをお願いします。
「七怪家族」四巻目になりますが、今回はじめて聴いていただいた方は草薙くんとの逢瀬を楽しんでいただき、
シリーズを通して楽しんでくださっている方は、家族の中でも少し取っ付きにくい草薙くんのことを
もっと知っていただけると嬉しいです。
特典CD(アニメイト連動購入特典)では皆と一緒にいますので、
普段の家族や社の中の様子なども楽しんでいただければと思います。
引き続き残りの巻も控えておりますので、ぜひ最後まで応援よろしくお願いします。


阿木役 下野 紘



――収録の感想をお願いします。
最近は演じるキャラクターの年齢が若くても20代半ばが多かったので、
こういった子供っぽくて元気なキャラクターを演じるのは久しぶりで新鮮でした。
自分で言うのもなんですが、可愛いキャラクターでしたね(笑)

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
元気な子ではあるんですが、暗い過去を乗り越えたうえでの明るさなので、
何も考えていない底抜けな明るさとはまた違うんですよね。
悲しい過去があったからこそ他者に優しくなれる、というのが彼の魅力であると思います。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

幽霊っぽいものには会ったことがあります……。
夕方とはいえ梅雨明けくらいだったのでまだ明るかったんですが、
自転車を押しながら歩道橋を歩いていると、階段近くにある電灯の下に黒い服と帽子を被った人が立っていたんです。
首がカクカク動いていたので酔っぱらいの人かな?と思って気にせず進んでいたんですが、
近づくにつれて首の動きが規則的に動いていることが分かったんです。
なんだか様子がおかしいのでそのまま通り過ぎようとしたんですが、
やめればいいのにその人の顔を見てみたいと思ってしまって……。
通り抜けながら横目で見たとき、口元しか見えなかったんですがニヤッと笑っていました。
怖くなったのでとにかく急いで階段を降りて振り返ってみたら、そこには誰もいなかったんです……。

――最後にメッセージをお願いします。
ちょっぴり切ない妖かしストーリーです。
全体的にほんわかした雰囲気の作品ですので、
心温まりたい方は是非とも『七怪家族』を聴いていただけると嬉しいです。特に第五巻がオススメです!(笑)
アドリブたくさんな特典(アニメイト全巻特典)も聴いてください。よろしくお願いします!


いおり役 近藤 隆



――収録の感想をお願いします。
優しいんですが、少しほろ苦くて切ないという非常にいいお話でしたし、
作品に関わることができて良かったなと思いました。
まずは無事に撮り終えることが出来て何よりでございます(笑)
6トラックあたりはクライマックスなのですが、
ああ見えて実は頑張って録っているので、ぜひ聴いていただければと思います。
全体的にフワッとしたキャラクターでいられるように心がけました。

――演じられたキャラクターの魅力を教えてください。
感情の振れ幅が振り切れたりはしないキャラクターなのですが、
感情の変化が淡々と匂えればいいなと思いながら演じました。
あと、ひなたぼっこが好きというところはすごく共感できます(笑)
休みの日にひなたぼっこをしていたら、すぐ寝ますね!
彼は人を傷つけずにいようとするとても優しい子なので、
僕自身も彼のように人を想えるように日頃から意識して過ごしています。

――本作では奇々怪々な家族との日常が描かれますが、
ご自身が体験した不思議な出来事などがありましたらお聞かせください。

奇々怪々ではないかもしれませんが、ここ最近になってなぜか色々なところで
「近藤さん見てます」や「よく聞いてます」などと言っていただけることが増えまして……。
それも「友達の友達が……」といった感じで、目の前にいる本人じゃないんですよね(笑)
とても嬉しいことではありますが、微妙な距離感に戸惑います(笑)

――最後にメッセージをお願いします。
シリーズ最後ということで、今まで聞いていただいた方や他のキャラクターがお好きな方にも
納得していただけるエンディングの1つだと思います。
切ないところもあるんですが、全体的に優しくて癒される物語に仕上がっておりますので、
この殺伐とした世の中で一服の清涼剤になっていただけるのではないかなと思います(笑)
夏の夜に涼を取りながら聴いていただくにはちょうど良いのではないかと思いますので、
ぜひともよろしくお願い致します。