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時は江戸時代。


幼き頃に両親を亡くし、天涯孤独となった少女がいた。

彼女は誰にも頼らず弱音も吐かず、
どんな苛めに遭おうとも必死で生き続けて来た。
気付けば誰かを信用することが出来なくなった彼女は、
世間と関わることを諦め、その心を閉ざしてしまっていた。

周囲はそんな少女をまるで氷の女だと誤解し、煙たがった。

そんな彼女の前に、ある日一人の男が現れた。

「あなたは誰?」
「俺は、放浪癖のある呪術師さ」

男は柔らかい微笑みを浮かべ、こう言った。

「お嬢さん、あんたには大事なものが欠けてるね」

男の手の平から突然煙が現れたかと思えば、
それは少女を包み込むように取り巻いたあと、
跡形もなく消えてしまった。

「あんたが人間としてちゃんと心を持ったその時、呪いは必ず解けるさ」


―少女はその日、男に六つの感情を奪われた。